レンタル収納ボックス ~利用の際の注意点~
トランクルームやコンテナ収納ボックスは、契約を結んだからと言って、全てが契約者の自由になるわけではありません。
運営会社から場所を借りて利用するということになるので、いくつかの制約や禁止事項も存在します。
以下では具体例を少しご紹介していきます。
1 危険物は入れないで!
薬品やガソリンなどの危険物は、専門的な管理が必要となる為、一般的なトランクルームでは収納が禁止されています。
万が一の事故や火事の原因になりかねないものや、異臭や悪臭を放つもの、水分を含んだもの、高温のものに関しては、危険なので収納しないようにしましょう。
2 動植物など生物もダメ!
ペットの飼育はもちろん、住宅ではないため住居としての使用も禁止されています。
中には、会社の事務所代わりにデスクを置いて、ワークスペースとして利用したい・・・という方もいらっしゃいますが、あくまで収納スペースの提供なので、とお断りしている会社がほとんどです。
そういった利用の場合は、やはりそれに見合ったレンタルオフィスなどを考慮する必要がありますね。
3 傷、破損などには気をつけて!
賃貸住宅と同じ扱いですので、経年劣化によるものは除いて、著しい破損や故意の傷があった場合には、管理会社から費用を請求されることも。
現状を変更・加工する(壁に釘を打って棚を作るなど)行為には気をつけて下さい。
もし契約時に目立った傷などがあれば、早めに管理会社に伝えましょう。
スペースに物を「置く」ことは自由ですので、収納グッズや自立する棚、突っ張り棒などで、あれこれ工夫をして楽しんでみてください。
4 貴重品の補償はしないところがほとんど!
現金や宝石や高価な美術品、これらに関しては貸金庫をご利用下さい。
トランクルームにはセキュリティ会社と契約している物件もありますが、コンテナボックスでは、最低限の防犯対策しか出来ません。
禁止事項として掲示せずに、盗難保険等を用意している会社もあるものの、貴金属や貴重品に関しては、基本的には収納しないほうが良いでしょう。
5 法律で所持が禁止されているもの、他の契約者や設備に損害が及ぶものはNG!
今まで取り上げたもの以外で損害や被害が及ぶ物品というと、なかなか想像しづらいところではありますが、例えば500kgオーバーなどの極端に重いもの(設備が壊れる恐れがある)、常に音が鳴ってうるさいもの(利用者の迷惑になる)なども、収納することは控えるべきでしょう。珍しい例として、「遺骨や遺灰は禁止」と約款に明記している会社もあります。専門の保管場所(この場合はお墓ですね)が別に存在する場合は、必ずそちらを利用しましょう。
犯罪にかかわるようなものの場合は、収納以前の問題ですね。
このように、一般的にみても想像に難くないような事項が並んでいたかと思います。あくまで住居スペースの延長にある収納ボックスですので、お住まいのお部屋に置いていても大丈夫な物品であれば、ほぼ問題はないと言えるでしょう。
ただし、禁止事項ではないものの、精密機器など収納するにあたって気をつけた方がよい品は存在します。こちらに関してはご自身で充分な保管対策を行う必要がありそうです。