引越しについて ~1.新居選び~
荷物が多くて今の部屋に納まりきらない、あるいは転勤、1人暮らしを始める――-
理由は様々ですが、引越しを迫られる場面というのが、人生で何度か訪れます。
何度も引越しを繰り返している方は、なんとなくコツを覚えてしまうものですが、初めて自分主導で引越しをするという方は、いったいどこに気をつければいいのか分からず、ハードルが高いと感じてしまうものです。
ここでは順番に、どこにポイントを置いて引越しを考えればいいのか、具体的に紹介していきたいと思います。まずは新居決定までを見ていきましょう。
1 どの地域にする? ~不動産会社と家賃相場~
ある程度、移動先の住所が決まっている場合もあれば、憧れの土地に住みたい!と考えている場合もあるかと思います。
まずはネットで、住みたい地域の平均的な家賃相場を確認しておきましょう。
いくつかの不動産会社で、同じ大きさの間取りを見ていくと、だいたいの地域の相場が分かってきます。
家賃の目安は、ご自身の給料の4分の1がベスト。毎月必ず支出される金額となりますので、ここで無理をすると、生活費にしわ寄せがいって赤字なんてことも・・・気をつけましょう!
また鉄道沿線でも、JRと私鉄では家賃が変わってきたり、不動産会社によって敷金や礼金、家賃に差が出ることがあります。(地元密着型の会社では、そこでしか取り扱っていないお得な独占物件がある場合も!)地域の特色も掴んでおくと選びやすいですね。
3 どんな部屋がいい? ~間取りとこだわり~
間取りや物件のこだわりは、現在ネットで簡単に検索することができます。
間取りは、ワンルームから4LDKなど様々。部屋の大きさももちろん重要ですが、考えておきたいポイントがいくつかあります。
1R(ワンルーム)はキッチンと部屋が一体化しています。自炊をする方で部屋の臭いや汚れが気になる方は、キッチンと部屋が分かれている1Kを選びましょう。
一人暮らしの女性の場合は、防犯面から2階以上の物件がおすすめ。また、築年数が長い物件では、洗濯機置き場がベランダなどの屋外にある場合があります。洗濯物盗難の恐れもありますので、なるべく室内に置き場がある物件が良いでしょう。
ペットを飼いたい場合は、猫のみOKなどペットの種類を定めているマンションもありますので確認が必要です。
書籍など趣味の物が大量にある人の場合は、窓が少なく天井までが高い、壁面積の多い物件がおすすめ。棚などを置きやすく、収納量も上がりますよ。
また番外編として、建物が鉄筋コンクリート製と軽量鉄骨製では、防音面で差があります。家賃が少し値上がりしますが、鉄筋コンクリートをお勧めします。
その他、角部屋が良い、バストイレは別が良いなど、ご自身のこだわりを、いろいろな間取りを見ながら見つけてみてください。
3 どんな街?~周辺環境~
地域、場所がある程度絞り込めたら、実際に街を散策してみましょう。周辺のお店チェックはもちろん、帰宅時間帯に合わせてみると、交通量や街灯設備など周辺の雰囲気が分かり、転居後の暮らしのイメージが掴めます。お子様がいらっしゃる家庭では、下校時刻に合わせての確認もお勧めです。
街の昼と夜を見てみると、ネットによる情報収集だけでは分からない雰囲気が見えてきますので、時間に余裕のある方は是非足を運んでみてください。
引越しまでに時間がある、あるいはぼんやりと「いつか引越しをしたい」と考えている方は、なるべく事前にイメージをつかんでおくことが大切かと思います。
1度引越しをしてしまうと、またすぐに移動ということはなかなかできません。
今まで住んでいた部屋で、ここが不満、ここがもっとこうだったら…!という思いの丈を、できるだけ新居にぶつけて、次こそは快適な理想の住居を手に入れましょう。