引越について ~4.梱包作業~

 

引越しに関するアンケートでも多くの方が自分で荷造りをすると答えていますが、そのメリットはやはり、節約できることとプライバシーが守られること、そして何といっても「荷造りしながら不用品の仕分けができること」に尽きます。
引越のような大きな機会がなければ、家中の荷物を再確認することも少ないかと思います。
ここで思い切って、3年以上使用していない物や服、「とりあえず」と置いていた保留品も処分してしまいましょう!
処分できずに物があふれている場合は、思い切って自宅外収納(レンタル収納ボックスやトランクルーム)の検討をしてみるのもいいかもしれません。
ここでは、仕分け後の梱包について、具体的なポイントを見ていきます。

 


 

1 ダンボールについて

 

  • 組み立ての際は、ガムテープで底部分を十字に貼る
    ―― 底抜けしないようにしっかり貼り付けましょう。特に中身が重い場合は、キの字に貼るのもオススメです。

  • 上下左右に揺らしても中身が動かないように、新聞紙などで隙間を埋める
    ―― 上部まで詰めておかないと箱が破損・変形し、積み上げたときも安定せず倒れてくる危険があります。詰めすぎも同様に危険ですので、適度な容量を守りましょう。

  • 軽い洋服などは大きい箱に、重い書籍や割れ物などは小さい箱に詰める

  • 自分ひとりでも持ち上げられる重さにする

  • 箱の外側に、運び先(キッチンなど)・誰の荷物か、箱数(通し番号)、内容、割れ物かどうかについてを記載しておく

 

 

2 梱包済みのダンボールを置く場所を考える

引越日までは生活スペースを確保する必要があるため、箱詰め後のダンボールは、邪魔にならない場所にまとめて置くようにしましょう。

家具を処分することになれば、解体が必要な場合もあります。梱包済みのダンボールが溜まっても作業スペースが確保できるように、注意しましょう!

 

 

3 使わないもの、重いものから

生活必需品は引越し直前まで使うので、最後に箱詰めします。また、ダンボールはどんどん積み上げていくことになるので、重いものから順に梱包していきましょう。

ダンボールの中身も同じで、重いものを下にして軽いものを乗せていく手順となります。

 

 

4 食器などの割れ物に注意

割れ物は必ず、運搬する引越業者に分かるように、「割れ物」と目立つように箱表面に記載しましょう!

梱包の際はまず、箱の底にクッション材を敷いて、食器を伏せて収納し、マグカップの取っ手など突起物は必ず保護紙などでくるみます。食器ひとつずつを、やわらかい紙かタオルで包むのが鉄則です。

 

 

5 調味料、洗剤など中身の入ったものに注意

しっかりと蓋を閉め、万一中身が漏れても大丈夫なように、ビニール袋に入れて梱包しましょう。(1本ずつでも、箱の内側で大きな袋に包んでもOKです)

フタ部分を養生テープで止めたり、新聞紙で巻いたりするとなお効果的。横倒しにしないように垂直に詰め、隙間をしっかり新聞紙で埋めて、箱の上下(天地)と、明確に「調味料」「洗剤」と中身の記載をしておきましょう。荷解きの際にも分かりやすいので便利です。

要冷蔵のものはクーラーボックスへ、なければ市販のクーラーバッグに保冷材を入れて運びましょう。

 

6 書籍、書類など

紙類は少量でも重くなるもの。小さめの箱を用意することをおすすめします。(ダンボール規格サイズ #6がおすすめ)

詰め方は、なるべく箱に対して平積みで入れていきます。背表紙を上に向けて垂直に入れると、積んだ箱の重量がすべて背表紙にかかってくるため、本自体が傷みやすくなるので注意が必要です。

 


 

いかがでしたか? 引越の荷造りにかける時間は、平均1週間と言われています。短い期間で処分品を仕分けながら梱包するのは大変ですが、引越業者に対しても、またご自身に対しても、分かりやすく運びやすいような詰め方を心がけましょう!

また引越後、新居ですぐ使うものに関しては、まとめて箱に入れ、表に「すぐ使うもの」と記載しておくととても分かりやすいですよ。