コレクション収納 ~書籍編~

書籍の敵は高温多湿と、ホコリ、そして太陽光です。

床に平積みすることは、書籍の傷みを早めることになります。基本的には書棚かケースに収納するとして、では具体的にどのような選択があるでしょうか。いくつかアイデアをご紹介します。

 

 

1 ボックス、ケースに収納する!

 

書籍のサイズには規定があるため、100円均一店でもぴったりのサイズのボックスや収納袋が販売されています。収納数としては10~30冊ほどのコンパクトなものですが、ベッド下や棚の隙間など、あちこちに設置しやすいため手軽です。ただし、高温多湿には要注意。収納後、1年に1度は外気にさらして空気の入れ替えを行いましょう。

 

  • 折りたたみ型(布タイプ)―――積み重ねは出来ませんが、手軽でホコリも入りにくく、使わないときはコンパクトに折りたためて便利。ただし布が破れる可能性もある為、取り扱いには注意が必要です。
  • ボックス型―――丈夫なので、3段ほどなら積み重ねも可能。(それ以上は書籍の重量を考えて控えましょう。) 仕分けや持ち運びに便利で、隙間収納にも適しています。 丈夫なオープンボックスを書籍が増えるごとに積み重ねて、自分だけの本棚を少しずつ完成させていくというのも素敵です。
  • ダンボール―――最も手軽で丈夫なダンボールですが、中身の確認がしづらいのがネック。押入れ深くに仕舞い込んでしまうと死蔵になりかねないので、表に内容を記したりなど工夫して活用しましょう。

 

 

2 +α収納!

 

書籍は、壁際に書棚を設置して収納するもの――しかしそのスペースにも限りがあるので、他のデッドスペースを活かして書棚をあちこちに設置してみようというアイデアです。
ただしトイレやリビングへの侵食、窓を覆う行為は同居人から嫌われますので、設置の際は計画的に。転倒を防止するための工夫も、忘れないでくださいね。

 

  • 壁と壁の間―――突っ張り棒が設置できれば、そこはもう簡易書棚スペースです。2本使いで充分ラックに早変わりします。あまり乗せ過ぎないように心がけて下さい。
  • 扉上―――ドア上部と天井との間には80cmほどの壁スペースがあります。そこに書棚をはめ込んで、収納スペースにするアイデアです。頭上にある為、落下防止対策をお忘れなく。
  • ベッド下―――ベッドを設置をすると、天井までを含めた空間がベッドのみで占領されてしまいます。せめてベッド下を活かしましょう。ベッド下収納用の商品を活用してみたり、いっそ1~2段ほどの丈夫な書棚の上に、マットレスや布団を置いて かさ上げしてみてもいいかもしれません。
  • ウォールラック―――ちょっとしたスペースでも設置可能です。
  • 椅子下―――動かさない設置型の椅子(ベンチ)には、書棚機能をプラスしてみては?
  • 部屋の間仕切りとして―――壁が無いなら作ってしまおう!ということで、部屋の目隠しとして活用しつつ、大きな書棚も設置できます。この場合は突っ張りタイプかロー(低い)タイプが理想的です。

 

 

3 DIYで棚を自作する!

 

書籍用の書棚の自作は、大掛かりな作業になる事も多く手間がかかりますが、コストは購入より圧倒的に安く済みます。

コミック用なら簡易ラックでも充分ですが、文庫やハードカバー用には、丈夫な書棚を作るよう心がけましょう。また幅広の書棚を作る場合は、支柱を多く設けるなど工夫をして下さい。

 

 

4 書棚を買う!

 

素材、形(扉タイプ、薄型、段違い棚(後ろの背表紙が見えるように、前後で棚の高さが違う)など、各社様々な書棚を取り揃えています。

組み立て式ではなく完成品で届けられるものもあり、堅牢さが充分期待できるものも。お部屋のサイズに合わせたオーダーメイド書棚も取り扱いが増えてきました。

予算とお部屋状況に合わせて選択してみてください。


 

いかがでしたか?書籍は背表紙が見えない場所に仕舞い込むと「死蔵」になりがちです。自分がどんな本を持ち どこにあるかが分からなくなったら、それは「持っていない」と同じこと。3年に一度は蔵書を点検して、思い入れの無い本は処分し、全体を把握することが大事です。

また雑誌は、もし特集目当てに買っているものであれば、解体してページを切り取り、クリアファイルに綴じてしまいましょう。地道に見えますが、これだけでも量がずいぶんと減りますよ!