ゴミを資源に! ~茶殻・コーヒーかす~

 

 

地球温暖化防止の観点から二酸化炭素排出量を減らす取り組みが盛んです。近年では通常廃棄されるゴミを再利用する工夫のひとつとして、工場や企業から排出される茶殻やコーヒーかすを、バイオコークス燃料としてリサイクルするという技術も開発されました。

では、私たちが家庭で出来る再利用にはどんなものがあるでしょうか。茶葉からお茶を淹れる方、ドリップコーヒーを飲む方は必見!実は茶殻(緑茶や紅茶、種類は問いません)やコーヒーかすは、捨てるにはもったいない実力のある素材なんです。いくつか活用方法をご紹介していきましょう。

 

1 脱臭・消臭剤に

 

緑茶に含まれるカテキンに消臭機能があることは知られていますが、そのほかの茶殻、コーヒーかすにも強い消臭機能が備わっています!

充分にレンジで乾燥させた後、お茶だしパックやガーゼなどに包んで、靴箱や靴の中、冷蔵庫やトイレに置くだけで1~2ヶ月間消臭・脱臭効果を発揮します。灰皿には、湿ったままで直接敷き詰めると効果的です。

 

 

2 お掃除に

 

  • お鍋、食器の汚れに―――鍋を洗う際は食器洗剤を使う前に、抽出後のお茶パックやコーヒーフィルターで汚れをふき取っておくと、洗剤が少量で済みます。お茶パック袋の繊維や中の茶殻の消臭機能などで、汚れもにおいもほとんど落ちますよ。流し台の掃除にも便利です。
  • ベランダ掃除に―――湿ったままの茶殻をベランダにまき、ゴミと一緒に掃き掃除をすると、砂やホコリが茶殻に吸着されるため、ゴミの舞い上がりを防げます。

 

 

 

3 植木、畑の害虫よけ、肥料に

 

乾燥させた茶殻を苗の間に撒くと害虫除けに(大量に撒くと植物の成長を抑制してしまうので注意!)、米ぬかなどと混ぜて発酵させれば、立派な肥料となります。

いずれも加減が重要となってきますので、植物に合わせて少しずつ実践していきましょう。

 

 

 

4 その他の利用法:コーヒーかす

 

  • 研磨剤として―――コーヒーかすには少量の油分が含まれるため、研磨剤としても利用できます。水分をしっかりと切った後はガーゼなどに包んで磨いてみましょう。靴や金属、鏡などに利用できます。
  • トイレの脱臭剤として―――コーヒーかすはアンモニア臭を吸収する働きが特に強いため、トイレの脱臭剤に向いています。湿った状態で、そのまま小皿に盛るだけでも効き目があります。ただし、ペットがいるご家庭には不向きです。謝って食べてしまった場合は、カフェイン中毒にもなりかねませんし、特に猫の場合は、猫よけとして作用するほど、猫にとっては嫌な匂いです。飼っている方は利用を控えましょう。

 

 

 

5 その他の利用法:茶殻

 

  • 料理・お菓子の材料として―――無農薬のものや有機栽培で作られたものは、栄養も満点。緑茶の場合はぜひおかずの一品として加えてみましょう。おひたしや佃煮、ふりかけなどに。紅茶の場合は、パウンドケーキやクッキーに混ぜて、香りを活かしましょう。

 

 

いかがでしたか?
皆さんも、美味しいお茶を楽しんだ後は、ただゴミとして捨てるのではなく、ぜひ日々の暮らしに活かしてみてください!